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「車中泊用すきま埋め」はこんなときに役立つ
避難のひとつの手段として車中泊避難があります。避難所に入れなかったりペットを連れている方などは車の中で寝泊まりすることがありますが、そこで気を付けなければいけないのは「エコノミークラス症候群」です。長時間座った状態で足を動かさないでいると血栓が出来る病気で、重症の場合は死亡する恐れがあります。エコノミークラス症候群による災害関連死を防ぐためにも、車中泊の際は車のシートを完全にフラットにして寝るようにしてください。今回はシートの段差を段ボールで埋める方法をご紹介します。
必要な材料・工具
・段ボール箱 適量
・ボールペンなど書けるもの
・カッター
・粘着テープ

最初に
車のシートを完全に倒し、どこに段差があるか把握します。
段差の高低や大きさに合わせた方法ですきま埋めをつくりましょう。

方法A:段差が低い場合
(1)高さに合った箱を作ります。段差の高さを把握し、箱を折り曲げます。

(2)折れ曲がったフラップに切り込みを入れてフタを閉じテープで留めます。
※段ボールの「フタ」と「底」の切り込みが入った部分のことを「フラップ」といいます。


方法B:段差が高い場合
(1)埋めたい高さのところでペンで箱に線を書きます。線はぐるっと一周させます。曲げます。

(2)書いた線のところまで4か所に切り込みを入れます。

(3)書いた線のところまで4か所に切り込みを入れます。
★ポイント: 箱からはみ出る部分(ポイント フタなど)があれば折り曲げて入れてください。

(4)線部分を全て内側に曲げ、必要に応じて粘着テープで留めます。
★ポイント: フタが長すぎて閉まらない場合はフタを適切な長さに切り取ります。

方法C:小さな隙間を埋めたい場合
(1)段ボールを切り開き、必要な幅に合わせてカットします。

(2)①を端からくるくると巻きます。

(3)必要な場所に設置します。

<粘着テープがない場合>
段ボールを巻いた状態で紙2枚以上をハの字に切り込みを入れます。

段ボールを巻いた状態で紙2枚以上をハの字に切り込みを入れます。

方法D:高さを微調整したい場合
段ボールの厚みを利用します。段ボールを重ねたり折り曲げたりして段差を埋めます。

最後に
段ボール板を敷くとより楽に寝られます。段ボールはしま模様がタテヨコ交互になるように数枚重ねると強度がアップします。

足を心臓と同じくらいの高さにすることでエコノミークラス症候群のリスクを回避できます。

完成!!
ご自身のお車に合わせて工夫してみてください。
もちろん段ボールでなく、毛布や服などをすきま埋めに使用しても◎
